# 釣りっぽいタイトルでごめんなさい。
バルセロナで行われる Mobile World Congress (MWC) を来週(2012年2月27日〜3月1日)に控えているせいか、モバイル関連の記事が日毎に増えている気がします。
スマートフォンを中心としたスマートデバイスの普及によって、これまで個別に存在していたモバイルガジェットの多くが代替され、ブラウザやアプリの進化は携帯電話をさまざまな用途に利用可能なマルチガジェットに変化させました。そして同様にモバイル広告にもさまざまな手法が現れ、マーケティングに活用できる情報がアドサーバーに日々格納され続けています。
そこで、ヨーロッパを中心にアドサーバーを提供するSmart AdServer が、MWC に向けて「3 things about mobile advertising in 2011」というインフォグラフィックを発表していましたので、紹介します。
Mobile ad gallery | Mobile HTML5 & Rich Media - Smart AdServer
# ギャラリーの右下にファイルへのリンクがあります。
1. モバイルトラフィックの50%は夕方5時以降
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このチャートは24時間のトラフィックを100%としたときの1時間ごとの割合を示したものなので、モバイルについては曜日による顕著な違いが認められない一方で、PCについては土日の立ち上がりが平日に比べて遅い、というユーザー行動が見て取れますね。日中ではなく夜のリラックスしている時間、何か他のことをやっている時間にどのように広告を見てもらうのか、予算配分やビッドマネジメントが問われそうです。
2. リッチメディアのCTRがハンパない
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そして、リッチメディア広告の種類をブレイクダウンすると、上位5位は以下のようになるようです。ただ、画面占有率が高かったり、チョコチョコ動いたりするものも多いので、間違いクリックも多そうです。広告経由の直帰率なども見ながら、ユーザー体験に寄与しているか調べる必要はありそうですね。
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なお、SmartAdServer のYouTubeチャンネルには、それぞれの広告フォーマットが動画で紹介されています。
3. iOS とAndroid がモバイルOSを寡占
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面白いのは、モバイルOSごとのCTRの違いです。スタンダードバナーを対象にOSごとのCTRを比較してみると、iPad のCTRが高いのは何となく分かるとして、iOS + Android に対して、Windows Phone と Symbian のCTRが低いことが分かります。ユーザーインターフェースや広告主の優先順位、ネットワークの対応や顧客層など、複合的な要因があるのだと思いますが、2倍以上違うのは結構衝撃です。RIM にいたってはPCの平均CTRの3割くらいしかなく、かなり悲惨な状況になっています。
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資料の紹介は、以上です。
このデータはスマートフォンだけですが、日本ではフィーチャーフォンの市場もまだまだ多くあり、対策はさらに複雑になります。データ収集を怠らずに、んで結局どうするの?というところを企画や運用を通じて常に考えていきたいですね!
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