前回、Googleのディスプレイ広告 3つの事例というポストをしましたが、Google のディスプレイ広告への力の入れようを表すように、2週続けて事例が追加されていましたのでご紹介します。
Ad Case Studies
See what made some of the most successful ad campaigns happen
www.google.com/adwords/watchthisspace/creative-corner/case-studies/
前回はダイレクトレスポンスを求める企業の事例で、具体的に売上やコンバージョンやCPAがディスプレイ広告によって向上したよ!という話がメインでしたが、今回の事例は、Google が自身のブログで「A look at how display builds brands for marketers today (ディスプレイがどのようにブランド構築に貢献するか)」と言っているように、いわゆるブランドエンゲージメントに焦点をあてた事例が3つ追加されています。
今回新たに追加されたディスプレイ広告の事例は以下の3つです。
Volvo | Watch This Space | Volvo Case Study
VOLVO(ボルボ)はご存知のとおりスウェディッシュな自動車メーカーです。S60の発表に合わせYouTubeのブランドチャンネルとマストヘッド、AdMobを利用したモバイルネットワークとPCでのディスプレイネットワークでビデオ広告を利用したことで、同モデルの購入意向を88%向上させることに成功したとのこと。体感を重視したクリエイティブのようです。なんだか媒体費より制作費の方が何倍も高そうな事例です。
Animal Planet | Watch This Space | Animal Planet Case Study
Animal Planet(アニマル・プラネット)はBBCとディスカバリーチャンネルが共同制作している動物と環境をテーマにした番組です。この事例では同番組の人気シリーズである「River Monsters」のシーズン3のトレーラービデオで、のべ2,000万回の視聴をYouTube上でゲットしたことが伝えられています。やり方としては、インストリームやプロモート動画、ブランドチャンネルなどのYouTubeの商品をあますことなく使い、PCやモバイル関係なく出しまくったとのことです。力技だなーと思いつつも、Animal Planet が好きな方は実際の映像が見たい方だと思うので、YouTubeをメインに据えた姿勢はキャンペーンの目的と合っているんではないかと思います。
Sealy | Watch This Space | Sealy Case Study
Sealy(シーリー)は全米シェアNo.1を誇る、いわゆるベッド・マットレスで有名なシーリーベッドです。安眠を求める方には言わずもがなの企業ですが、同社の「Posturepedic」というブランドを再定義し認知してもらうためのキャンペーンにYouTubeを利用したようです。プロモート動画とインストリームを駆使して、キャンペーン開始から1週間でウェブサイトへの誘導が46%増加したとのこと。リブランディングには映像が効果的ですね。
というわけで、ブランディングの事例というと、やはりGoogle的にはYouTubeになるようで、3つ全ての事例がYouTubeにフォーカスされたものでした。
日本でもYouTubeの広告はいろんなものが出てきましたし、いわゆる純広告だけでなく、DoubleClick、AdWordsなど配信方法も様々ありつつ、ブランドチャンネルやウェブサイトへのエンベッドなど、広告にとらわれない利用方法もたくさんあるので、プロモーションのYouTubeの活用はこれからも事例があれば見ていきたいと思います。
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