IAB(Interactive Advertising Bureau) が、2012年6月にスタートしたデジタル分野の営業担当者向けの認定プログラムに続き、広告運用者向けのプログラム「IAB Digital Ad Operations Certification」を2013年10月からスタートすることを発表しました。
Digital Ad Operations Certification
http://www.iab.net/certification/adops/overview
上記のページの冒頭には、以下のようにこのプログラムのねらいが記載されています。
"Digital media is always evolving. The skill set required for Advertising Operations professionals needs to move with these changes. With the proliferation of more and more platforms and channels, ad units and formats, metrics and tools, standardized knowledge is absolutely necessary to perform on the job."
デジタルメディアは常に発展しています。広告運用のプロフェッショナルに求められるスキルは常に変化し、多岐に渡ります。運用業務でパフォーマンスを出すためには、プラットフォームやチャネルの乱立、広告枠やフォーマットの増加、指標やツール、知識の標準化に常にキャッチアップが必要です。
"Now more than ever, Digital Advertising Operations Professionals need to work intelligently in order to make campaigns run efficiently. IAB Digital Ad Operations Certification proves you and your team understand the latest practices, tools and terminology required to succeed in the marketplace."
以前にも増して、広告運用のプロフェッショナルにはキャンペーンで効果を出すために知性が求められています。IABの広告運用試験は、運用者や運用チームが、今日のマーケットプレイスで成功を収めるために必要なツールや専門用語、実践方法などを習得していることを証明するものです。
この試験は広告代理店、パブリッシャー、トレーディングデスク、アドエクスチェンジやDSP/SSP、ブランド広告主などで広告運用に2年以上携わっている人を対象として設計されており、IABの会員は500ドル、非会員は750ドルに加えて諸費用がかかるようです。前回の広告営業向けの試験が350ドル(会員向け)だったことを考えると、試験の制作にかなり手間をかけたことが伺えますね。
試験範囲や概要もPDFで公開されています。
Candidate Handbook(受験者用ハンドブック)
http://www.iab.net/media/file/DAOCCandidateHandbook.pdf
Examination Blueprint(試験の概要)
http://www.iab.net/media/file/DAOC%20Exam%20Blueprint%20FINAL%2008%2022%2013.pdf
試験の概要には、カテゴリ別に必要な知識や試験範囲、用語集的なものも網羅されており、親切なつくりになっています。
2013年は「運用型広告」という便利な言葉も徐々に浸透し、広告の運用についての重要性が再認識された年になるかもしれません。アドテクノロジーの普及によって、デジタル領域、特に広告についてはここ数年で加速度的に複雑になっており、それに伴って広告運用担当者がカバーしなければいけない範囲もますます広がってきています。
このような認定プログラムは、職掌の専門性を証明するという意味でも、非常に意義ぶかいと思います。以前の営業向け試験と同様、1年ごとに更新が必要なようですので、資格の有用性も担保されています。
プラットフォームが増え、SEMやRTBへの投資が増え続けるなかで、その最前線を担う運用者向けのプログラム、ぜひトライされてはいかがでしょうか!金額を考えると、個人では少し高いですが。。。
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